「自分の声って、こんな声だったんだ」録音して初めて出会った自分の声
先日、1DAYボイスリメンバーに来てくれた方がいました。
この日は、まず最初に一曲歌ってもらいました。
初めて来る場所で、初めて会う僕の前で歌う。
そりゃあ、緊張しますよね(笑)。
でも、歌い始めた声を聴いて、僕が最初に感じたことがありました。
「優しい声だなあ」
少し息が混ざった、柔らかい声。
決して無理をしていない、その人らしい歌声でした。
ところが、本人が気にしていたのは、そこではなかったんです。
「高いところが出にくい」
「ここがうまく歌えない」
「もう少し声が出たらいいのに」
そんな、自分にとっての「できていないところ」の方が気になっていました。
これ、声や歌のレッスンをしていると、よくあることなんです。
自分の声なのに、自分では意外と知らない
声って不思議です。
毎日使っているんですよね。
朝起きて「おはよう」と言う。
誰かと話す。
電話をする。
笑う。
歌う。
ずっと自分と一緒にいるものなのに、
「自分の声がどんな声なのか」
意外と本人が一番知らなかったりします。
しかも人は、自分の魅力より、自分の気になるところを見つけるのが上手です(笑)。
「高い声が出ない」
「声が小さい」
「こんな声、好きじゃない」
そうやって、自分の声に勝手に点数をつけてしまうこともあります。
でも、それって本当に、その声の全部なんでしょうか。

最初の声を録音しておく
1DAYボイスリメンバーでは、最初に歌ってもらった声を録音したり歌ってる姿を録画することがあります。
なぜなら、歌う時って無意識にいつもと違う体の使い方をしていることに気づかないことが多くて、それを客観的に知る機会を作るためです。
その後、呼吸や身体の使い方、口の開け方、声を出す方向などを、一つずつ試していきます。
「これが正解だから、この通りやってください」
というより、
「こうやってみたら、どうなる?」
という感じです。
声って、自分という楽器を使って出しているものです。
だったら、自分の楽器がどんなふうに鳴るのか、いろいろ試してみた方が面白い。
息の吸い方を少し変えてみる。
身体の使い方を変えてみる。
声を出す方向を変えてみる。
口の形を変えてみる。
すると、
「あれ?」
という瞬間が出てきます。
今までより声が楽に出たり、響きを感じたり、高いところが出しやすくなったりする。
身体という楽器の使い方を少し変えただけで、声の景色が変わっていくんですね。
同じ曲を、もう一度歌ってみる
そして最後に、最初と同じ曲をもう一度歌ってもらいました。
それも録音しました。
最初の録音と、最後の録音。
同じ人です。
同じ曲です。
もちろん、一日で別な人になったわけではありません(笑)。
でも、聴き比べると違う。
本人からも、
「すごい変わった」
という反応がありました。
声の響き方も変わっていたし、本人自身も歌っている時に変化を感じていました。
僕は、この瞬間がすごく好きなんです。
なぜなら、
「先生に声を変えてもらった」
ではないからです。
「自分の中に、こんな声があったんだ」
という発見なんです。

声を作るより、思い出す
僕は、声を無理に別のものに変える必要はないと思っています。
誰かみたいな声にならなくてもいい。
立派な声を作らなくてもいい。
もしかしたら、
もともと持っている声が、まだ十分に鳴っていないだけかもしれない。
そう考える方が、僕は面白いと思うんです。
自分という楽器には、まだ自分が知らない音がある。
だったら、それを探してみる。
「もっとこうしなきゃ」ではなく、
「こんな声もあったんだ」
と面白がってみる。
だから僕は、この時間を「Voice Remember」と呼んでいます。
声を新しく作るんじゃない。
声を思い出す。
自分の中に、こんな声があったんだ。
こんなふうに響くんだ。
こんなふうに歌えるんだ。
そんな、自分でも知らなかった自分との出会い。
それだけでも、かなり楽しい一日なんです。
声を変える前に、まず自分の声に会ってみる。
1DAYボイスリメンバーは、そんな時間です。
ボイスリメンバーについてはこちらのページをご覧ください♪
https://www.diamondmusictour.com/voicerememberisland








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