音は、正解を押しつけません。
ただ、その「場」と「空間」を整えます。
『サウンド デザイン アドバイザー』
ある方が、とある「天然石ショップ」に立ち寄った時の話です。
そのお店は、とても居心地が良さそうに見えました。
でも、その方は数分で外に出てしまいました。
理由は、とてもシンプルです。
その空間が、まるで大学の図書館のように
全くの「無音」だったから。
決して、無音が悪いわけではありません。
ただ、そのお店が持つ
やさしく、あたたかく、少し神秘的な世界観とは
空気の色が、ほんの少しズレていたのだと思います。
一方で、つい立ち寄ってしまう雑貨屋さんがあります。
特別に欲しいものがあるわけではないのに、
「ちょっと寄ってみようか」と自然に足が向くお店。
その理由を考えてみると、
商品や内装だけでなく、流れている音がとても心地よい。
子どもと女性の歌声。
やわらかな伴奏。
そこにいるだけで、
気分がゆるみ、時間がやさしく流れる。
気がつくと、
ひとつ、ふたつと
楽しく商品を手に取っていました。

こうした違いは、どこから生まれるのでしょうか。
私たちは、
お店や組織の雰囲気は、そのリーダーの在り方を映している
と思っています。
その商品を、どんな気持ちで使ってほしいのか。
社員やスタッフに、どんな気分で働いてほしいのか。
お客さまに、どんな余韻を持って帰ってほしいのか。
人を大切にしたいリーダーは、
会社も、お客さまも、
そしてスタッフも大切にしています。
音は、その想いを
言葉よりも早く、
理屈よりも深く、
空間に伝えてくれます。
映画音楽がそうであるように、
音は一瞬で、
場の雰囲気を変える力を持っています。

以前、店内BGMを
空間に合わせたオリジナル楽曲に
すべて切り替えた方が、こんなことを話してくれました。
「何回聴いても、飽きないんですよね」
「この建物と空間に、すごく馴染んでいる気がします」
お客さまからだけでなく、特にスタッフからの評判が良く、
今ではお店に欠かせない
“相棒”のような存在になっているそうです。
「いつ行っても、いつ会っても、
変わらない心地よさがある」
これは、とても大切なことだと思います。
実際に、
「音を変えただけで、会議の空気が変わりました」
という話も、よく耳にします。

音は、正解を押しつけません。
ただ、その「場」と「空間」を整えます。
空気が変わると、人の表情が変わり、行動が変わり、
結果が、静かに変わっていきます。
それは、
店舗やオフィスだけの話ではありません。
工業製品の動作音。
機械が発する安心感のある音。
ネット動画の、最初の数秒に流れる音。
音があるところには、
必ず「体験」があります。
私どもは、業種ではなく、
その体験の空気を聴いています。

その「良い空間音」を、
リーダーや現場の方と一緒に楽しみながら探していく。
それが、
サウンド デザイン アドバイザーという仕事です。
まずは、
あなたの会社や商品、サービスの音を
評価するのではなく、
一緒に“聴いてみる”ところから。
音の話を、
少し雑談するくらいの気持ちで大丈夫です。
よかったら、こちらからお声がけください。


