※このブログで紹介しているメソッドは基本的に尾飛良幸オリジナルです。 今回は、90万枚を売り上げた、1992年リリースの中西保志さん「最後の雨」を歌わせて頂きました。
非常にメロディアスで、私も大好きな曲の1つですが、この当時と今とでは、歌詞の書き方が大きく違うのがよくわかる曲ですね。
最近の楽曲には、その歌詞の物語になぞられた動画が必ずありますが、当時はまだ歌単体で、目の前に風景が浮かぶように、歌詞に情景描写が非常に多く書いてありました。
御本家、中西保志さんのMVはこちらです。
今回の解説では、バラードだから必要な「リズム」と「息継ぎでよくある失敗」の2つを解説してみました。
まずは「リズム」ですが、
リズムというと「アップテンポの曲」と思う方が多いと思いますが、
やっぱり『バラードこそリズム!』
ではリズムは体のどこで感じとるかというと、これは尾骶骨ですね。
手や足ではないんです。
尾骶骨を、細かく上下に動かすことで、体にリズムが生まれます。SNS上にもリズム練習の動画がたくさんアップされてますが、全て尾骶骨を細かく上下に動かすことを目的にしてるんですね。
実際どのように細かく取るかは、ぜひ具体的に動画でご覧くださいね。
さてタイトルにもある「息継ぎでよくある失敗」ですが、これは「吸い込むタイミング」です。
どんなに腹式呼吸や発声練習をしても、この息継ぎのタイミングがダメだと、全て総崩れになります。
実際自分が歌で声を出すときに、そのどのくらい前から息を吸い始めてますか?
私がレッスンをしてきた経験上、かなりの多くの人が「声を出す直前」で息を瞬間的に吸っています。
相当短い時間で吸うことになるので、ほとんど吸ってない人もとても多いですね。
十分な吸気がなければ、当然声は出ません。
なぜなら「声は空気でできてるから」
その短い時間でも、たくさん吸おうとしている人もいます。でも、急激に吸い込みますから、体に相当な力が入ります。力が入れば、当然喉も閉まり、声が出なくなりますよ。
なので「息継ぎ」は、声を出す4拍くらい前から、吸い始めるといいですね。
そうすれば、時間をかけて力まずゆっくりたっぷり息を吸うことができます。
同時に、喉の空間を大きく確保することもできますね。
まずは、自分がどのタイミングで息を吸い始めているのか、実際に歌ってみて確認してみてください。
自分の息継ぎに意識を向ける、なんてことは、人生の中でなかなかありません。
しゃべるたびに、必ずやっていることではありますが、あまりに当たり前な作業なので、逆に見落としがちだと思います。
今回の動画では、さらにひどい症状として「息継ぎで口を閉じる人」のお話をしています。
「そんな人いるはずない!」と思うかもしれませんが、実はかなり多い!!
しかも本人は無意識です。
もしお友達とカラオケに行ったら、ぜひお友達の息継ぎを凝視してみてくださいw
もしかしたら、息継ぎで思いっきり口を閉じてるかも。そしたらちょっとアドバイスしてあげてくださいね。結構てきめんで効果が出ますよ。
と言うことで、今回はリズムと息継ぎのポイントを、解説してみました。
私たちは誰でも、本来出るはずのいい声を、わざわざ出せなくさせている「変な癖」があります。
歌の練習とは、自分の体の使い方の練習ですが、その変な癖に気づき、そしてその癖をやめていくことで、本来の素晴らしい声を出せるようにするものです。
ぜひ参考にしてみてください。
動画も見てね
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10月10日は尾飛良幸のオンラインライブです。ぜひこちらも遊びにきてくださいね。
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