曲を作ることは、自分との対話なのかもしれない
今日は、藤野櫻子さんと一緒に、神遊りら先生とランチをしてきました。
何か仕事の相談があったわけでも、打ち合わせがあったわけでもありません。
ただ一緒にご飯を食べながら、いろいろな話をする。
僕は、こういう時間がけっこう好きなんです。
りら先生は、占星術やヴィパッサナー瞑想などにも造詣が深く、ご自身もシンガーソングライターとして活動されています。
先日も、ご自身のオリジナルアルバムをリリースしたばかり。
だから今日は自然と、今まさに制作中の藤野櫻子NEW ALBUMの話にもなりました。
そこで改めて思ったことがあります。
曲を作るって、自分との対話なんだな。
曲は、作って終わりじゃない
曲作りというと、
歌詞を書いて、メロディーを作って、アレンジして、歌を録音する。
そんな作業を想像するかもしれません。
もちろん、それも間違いではありません。
でも実際の制作現場では、もっと人間くさいことが起きています。
今、櫻子さんのアルバムを作っていても、
「この言葉、本当にこれでいいのかな?」
「こっちの言葉の方が自然じゃない?」
「意味は同じだけど、歌ったときの感じが違うね」
そんな話を何度もしています。
たった一言変わるだけで、その曲の景色が変わることだってあります。
歌詞を書いたときには気づかなかったのに、実際に歌ってみたら、
「なんか違う」
と感じることもある。
だから、
作る。歌う。聴く。違和感に気づく。また直す。そして、もう一度歌う。
そんなことを繰り返しているうちに、その曲が少しずつ「その人の歌」になっていくんです。
「本当にこれ、私の言葉かな?」
これって、音楽制作なんだけど、同時に自分自身との対話でもあると思うんです。
「この言葉は、本当に私らしい言葉なのかな?」
「私は、本当にこう思っているのかな?」
「本当は、何を伝えたいんだろう?」
そんなことに、否応なく向き合うことになるからです。
これはプロのミュージシャンだけの話ではありません。
今まで一度も曲を書いたことがない人が、初めて自分の歌詞を書いてみても同じことが起きます。
自分の思いを言葉にしようとすると、
「あれ? 私ってこんなこと思っていたんだ」
「今まで、けっこう取り繕っていたのかもしれない」
「本当に言いたかったのは、こっちだったんだ」
そんな自分に出会ったりする。
だから、一曲完成することはもちろん嬉しい。
でも、本当の体験は完成した音源だけじゃないんです。
一曲を作る途中で、自分でも知らなかった自分に出会う。
そこに、曲を作る面白さがあるんじゃないかなと思っています。

曲を作るのも、人と話すのも「対話」
そんな話をしていて、もう一つ気づきました。
これ、音楽だけじゃないんですよね。
僕がDMTでやっている「対話塾」も同じです。
対話って、上手な話し方のテクニックを覚えることだけじゃない。
人と話しているうちに、
「あ、自分は本当はこう思っていたんだ」
と気づくことがあります。
相手の話を聞いているうちに、自分の中にあったものが見えてくることもある。
今日のりら先生とのランチも、そうでした。
何か答えを教えてもらうために会ったわけじゃない。
ただ話している。
でも、その人の経験や物語に触れているうちに、
「ああ、そういうことか」
と自分の中で何かがつながっていく。
曲を作ることも対話。人と話すことも対話。自分自身と話すことも対話。
全部つながっているんだよね。
「自分のため」だと恥ずかしい。でも……
そして、もう一つ面白いことがあります。
僕は時々、
「一曲作ってみたら?」
と人に言うことがあります。
すると、
「いやいや、私なんて無理です」
「作曲の才能なんてありません」
「私はアーティストじゃないし」
と言われることがある。
まあ、そう思うよね(笑)。
ところが以前、ある人と話していたときのことです。
その人には、悩んでいる大切な友人がいました。
何か励ましてあげたい。
何か伝えたい。
でも、どうしたらいいかわからない。
そこで僕が、
「だったら、その人に歌を贈ってみたら?」
と言ったんです。
すると、
「それは、いいかも」
となった。
面白いですよね。
「自分の作品を作りましょう」
と言われると恥ずかしい。
でも、
「大切な人に一曲贈ってみませんか?」
と言われると、一歩踏み出せることがある。
誰かを想うことで、自分を表現することに許可が出るのかもしれません。

表現することが、誰かへの贈り物になる
でも僕は、
「人のために歌わなきゃいけない」
とも思っていません。
自分のためか。誰かのためか。
そんなふうに分けなくてもいいと思う。
自分の中から何かが湧いてきた。
寂しい。
嬉しい。
腹が立った。
大好き。
ありがとう。
忘れたくない。
そんなものを言葉にして、メロディーにして、ただ歌ってみる。
それでいい。
今日、りら先生との話の中でも、表現によって何かを得ようとするのではなく、内側から生まれてくるものを表現する、という話がありました。
有名になるためでもない。
バズるためでもない。
評価されるためでもない。
生まれてきたから、表現する。
僕は、そういう表現って美しいなと思うんです。
そして不思議なことに、自分が嬉しくて表現しているものが、結果として誰かを嬉しくすることもある。
自分を表現することが、いつの間にか誰かへの贈り物になる。
音楽って、そういうものなのかもしれません。
今年のクリスマス、一曲残してみませんか?
今、Diamond Music Tourでは、クリスマスに向けて、自分の音楽を一曲残す旅をやっています。
曲を作ったことがなくても大丈夫です。
プロになる必要もありません。
誰かに伝えたいことがある。
自分の中にあるものを、一度ちゃんと言葉にしてみたい。
大切な人へ歌を贈ってみたい。
あるいは、自分自身へ一曲残してみたい。
そんなところから始めればいい。
そしてクリスマスに、
「これが今年の私の一曲です」
と言える作品がこの世界に残っている。
それって、なかなか素敵なクリスマスだと思うんです。
曲を作ることは、作品を作ることだけじゃない。
自分と対話して、自分の中にあるものを、外の世界とつなぐこと。
もし読んでいて、
「ちょっとやってみたいかも」
と思ったら、その感覚を大切にしてみてください。
今年のクリスマス、一曲つくってみませんか?
♪DMT クリスマス音楽デビューツアー









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