top of page
執筆者の写真尾飛良幸DMT

音楽なんかやってる場合じゃないよ



今日、Yahoo!ニュースを見てて「そういえば、エンターテイメントの欄で音楽のどんなニュースが上がってるかなぁ」って思ったんです。

蔓延防止の政策が出されたりして、コンサートとか舞台とかが、どんどんまたお休みになってますけど、その中でもアーティストがどういう風に 活動してるかっ、て言うの見ようと思ってたんですね。


そしたら、驚いたんですよ。

音楽ニュースが一個もあがってない。

これは、相当びっくりしますね。

そこで、音楽専門の情報サイトを見たんです。そこでは、ちゃんと情報があってちょっと安心したんです。

『音楽業界は、動いてたんだ』って。

でも、その数は非常に少なくて、これではYahooニュースでは取り上げられないな、という規模感でした。

 

そしてもう一つこのニュースが上がってきました



"経済成長だけを追い求めてきた結果、社会格差が拡大し、地球環境への負荷も高まっていることが背景にある"

とのことだそうです。

東日本大震災の時、私もそうでしたが、アーティストは応援の歌を歌って復興支援活動していました。

その時に聞いた話ですが、震災直後の頃っていうのは、当事者自身はもう音楽なんか聞いてる余裕もなければ、新しい音楽を聞こうなんてこともできない。それよりも、目の前のことをなんとか乗り越えようと、必死なわけですよ。


震災の時、私は被災地にいたわけではないので、音楽をやることができる「心のゆとり」はあったと思います。

でも、やっぱり当事者は「音楽なんて聞いてる場合じゃない!」っていうのが正直なとこですよね。


そして震災発生から半年ぐらい経って、「衣食住」が何とかメドがついたというタイミングになったとき、被災地の方に「今、欲しいもの必要なものはなんですか?」って、改めて質問した方がいらっしゃいました。


そうしたら皆さん口を揃えて「歌が欲しい」っておっしゃったそうです!

なので、カラオケマシーンを被災地の仮設住宅に寄付する、なんて活動をされた方もいました。

あるいは、弾き語りの流しをやってみたり、そういう活動が非常に増えたのも確かです。


これは、あくまでも私の個人的な考えですが、そう考えると、今の音楽シーンが動かないっていうのは、まさに「衣食住」そのものが大変で、生きることだけで精一杯と言う現状の表れなのかもしれません。

ただもちろん、全員が全員大変なわけじゃないですから、やっぱりある程度ゆとりのある方は、今でも楽しく音楽を聴いてくださっていると思います。



 

でももしかしたら、音楽業界そのものが音楽業界であるにもかかわらず「音楽やってる場合じゃない」と言う状況になっているのかも、とちょっと思ってしまいました。

「音楽以外」のことに、すごくエネルギーを使っている時期なのかもと。


それこそ「大手レコードが本社ビルを売却した」とか「大手芸能プロダクションがアーティストのプロモーションを辞めます」と発表したりとか。もうほんとに、揺れに揺れている業界だなと思います。


私は、株とかやらないんですけど、なぜか株式市場のグラフを見るのは嫌いじゃないので、なんとなく見る時があるんですね。

そうすると、大手レコード会社の株価が軒並みすごく下がっていて、唯一あまり下がっていないのはソニー。

今メディアに出てきているアーティストは、ソニーの方が多いなぁって思ってます。


株価とどういう関連性があるか、私は素人なので全然わかりませんけど、声優さんやアーティストがアニメのタイアップをとって人気が出る、と言うのはここ最近顕著に出ていると思います。

そうすると、アニメと言えばやっぱりソニーが強いですから、やっぱりこの関連性は、否定できないのかなあ、なんて思ってますね。



 

なのでそうなると、アーティストがこれまでのやり方で『音楽をどんどん作って、ファンと充実した時間を作っていく』なんていうのは、会社側が「音楽なんかやってる場合じゃないよ」って言うことであれば、当然できなくなってしまいますよね。


今度は自分が「聞く側」として見たときの話ですが

「新曲できました!私が作った曲がメジャーレコード会社からリリースされました!ぜひビデオ見てください!」

ってネット情報に書いてあったときに、平成の頃であれば「おお!なんだろう!」って楽しく観てたんですよ。

でもやっぱり、時代の流れが変わったのか「またいつもの過去に誰かがやっていたもの」と同じ感じなんだろうなって思っちゃう。

私の年齢もあるかな。若い世代は違うかもしれないですね。


でも「新しいアートに触れることができる!」という「ワクワク感」とか「期待度」みたいなものが、なんとなくない感じなんですよ。



 

先日ある方が言ってたんですが、作曲家に「作曲コンペ」が来たとき、そのリクエストが『かつてヒットした誰々の曲のような曲が欲しいです』って言うリクエストだったそうです。

ちょっとそれを聞いて、びっくりしたんですね。


結局、かつてヒットしていたものの「焼き直し」をすれば、ヒットするだろうってと言う考え方じゃないですか。


確かに商売としては、ある会社が何か商品を出してヒットしたら、それに似てるもの近いものを、各社一斉に作って販売するなんてことは、よくありますよね。

でも音楽に限っては、やっぱり感性をを聞いてもらう、感じてもらう、のが仕事なので「あの曲に似た曲を出せば売れる時期だから出しましょう」って言うのは、何か違和感を感じるんです。

そして今リスナーにそれが「バレちゃってる」のではないかな、と思うんですよ。

「あ~これって、今流行ってるから出してきたよねえ」みたいなね。


かつては、それでもみんな聞いてくれてたと思うんです。

「この流行ってる感じが好き!」みたいな感じでね。


だけど今は、情報が多いですから「流行ってる」って言った瞬間に、それに似た曲がたくさん出てきて、結局聞き手はあっという間に飽きちゃいます。


そういう構図の中で、発信する側も「音楽をやってる場合じゃないな」と言う気持ちの中で、新しい音楽を想像してファンの方々に喜んでもらおうって言うエネルギーが、薄れてしまっているのかもしれないなぁなんて思っちゃいましたね。



 


もちろん尾飛良幸は、今日も元気に音楽ライフ実行中です!


でも私自身も、すごく気をつけなきゃいけないことだなと思っています。


私も、自分のアルバム出したり、ライブをやったり、ワークショップをやったりしてますけど、まず最初に忘れてはいけないのは「ファンと一緒に作っていく」「ファンと一緒に良い時間を作ろう」と言う意識ですよね。


ほんとに、大変な時期かもしれませんが、少しでも「心の支え」になれるようなことが、音楽を通じてしたいと思っています。


考えてみるとこれは「音楽ライフ®︎アーティスト」の根本理念!

自分の目の前にいるファンを元気づけ、応援し、ともにこの苦境を乗り越えるという活動こそが、「音楽ライフ®︎アーティスト」本領発揮できるものですから、今こそ「音楽ライフ®︎アーティスト」が元気に活動すべき時ですね!


頑張るぞ〜〜!!

ファイト〜〜〜!!




引き続き尾飛良幸30年の音楽メソッドが知れるワークショップ開催中



閲覧数:74回0件のコメント

Comments


bottom of page