生徒の達人
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生徒の達人

更新日:2022年4月24日

※このブログで紹介しているメソッドは基本的に尾飛良幸オリジナルです。


歌のレッスンメニューは、結構「おかしなこと」をやることが多いです。

変顔してみたり、舌を思いっきり前に出して、声を出してみたり。

まぁ、普通から見たら、何をやってるか分からない、と言う練習も結構あります。

でも不思議と、そうゆう練習の方が、より効果的に上達につながっていくと言うのが、歌のレッスンだったりします。


このレッスンで「レッスンを受けるのが上手な生徒さん」がいます。

『生徒の達人』とでもいいましょうか。


そういう人たちには、一環した共通点があります。


1つは、新しい発見をしたときに、驚くリアクションがでかい。

例えば、腹式呼吸で何か発見したときに、そのときの喜びようや驚き具合は、普通の人とは比にならない位大きいです。

なので、教える側もなんだかとてもうれしくなってしまい「この人には、もっと教えてみたくなる」と言う気持ちになっていきます。


2つ目の共通点は「躊躇していない」と言うことです。

最初に言ったように、歌のレッスンは「変わったこと」をすることが、とても多いです。

例えば「大きな口を開けて声を出しましょう」と言うものがあります。

ある女性の生徒さんが、それを聞いてとてもひきつった表情で『先生、それはできません』と言いました。

『もし、口を大きく開けるレッスンがあるのであれば、事前に言っていただければ、私の方でも口内ケアをしっかりした状態で、レッスンに来ますので、次回以降事前にお知らせをしていただきたいです』

と、その生徒さんは私に言いました。


その生徒さんにとって「口を大きく開ける」と言うのは、実は大きなプレッシャーでありコンプレックスだったんですね。


結局その生徒さんには「口を開ける」レッスンをしようとしても、教える側としてブロックがかかってしまい、なかなか「口を開けること」に関してのレッスンが、進まなかったことを覚えています。


やはり、レッスンを受けるときに躊躇しないで、たとえ恥ずかしいものがあっても、思い切って勇気を出して「チャレンジ」していく姿勢があると、伸びが早いかなと思います。


そして、3つ目としては「やってみましょう」と言ったことに対してそのやり方が、びっくりする位『大げさ』な人です。

こういう人は、伸びがとても早いです。


例えば、先ほどのように「口を開けましょう」と言うレッスンがあった場合、上手な生徒さんは『そこまで開けなくていいよ!!!』と、こちらが言ってしまいたくなる位、大きな口を開けてきます。


ここまで大きく開けてくれると、今度は「引き算」の出番です。

「もうちょっと普通に開けてね」と『ほど良い具合』までに、収めてあげると言う指導になります。

「もっと!開けて!もっと!開けて!」と言う指導よりも「もうちょっと抑えてね」と言う指導の方が、数倍時間短縮になります。



表現力の練習の中で「リズム読み」と言う練習があります。


これは、自分が歌っている曲に合わせて、歌のメロディーを『メロディーと音程をなくして歌詞をリズムだけ合わせてしゃべる』と言う練習です。

この練習をすることで、非常に表現力が豊かになりますが、ほとんどの生徒さんがこの練習で言葉を言うと「棒読み」になってしまいます。

なので「普段しゃべるように抑揚をつけて喋りましょう」と指導するわけですが、それでも棒読みになります。

つまり、普段の3倍位大げさにやらないと、普通にしかならないと言うことなんです。


そのぐらい「歌の表現」と言うのは、棒読みな平坦な表現になってしまうわけです。

なので、なるべく大げさに「3倍やるぞ!」と言うつもりで、取り組んでいただくと、より効果的に、レッスンを進めていくことができますね。


それには、かなり勇気がいる場合もありますが、これは本番ではなく練習ですので、この練習の時に「失敗をする覚悟」で楽しくレッスンに臨んで頂くといいのではと思います。


体験レッスン受付中


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