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執筆者の写真尾飛良幸DMT

講師必見!声がよく出る座り方

更新日:2022年9月30日

※このブログで紹介しているメソッドは基本的に尾飛良幸オリジナルです。 尾飛良幸が約30年間で3,000人以上のボーカルレッスンで築き上げてた「歌が上手になる/声が良くなる技」を、紹介していきますね。


さて、早速クイズです。


・Q:座る姿勢で、声が楽に出るために意識すると良いのはどれでしょう


1:身だしなみ

2:頭蓋骨の重心と骨盤の角度

3:靴下の色

さて、正解はどれだと思いますか?


正解は。


「2:頭蓋骨の重心と骨盤の角度!!」 コロナ禍ステイホームのオンライン会議で『最近、声が枯れやすくなった』と感じませんか?

実は今、自宅にいることが増え、ほとんど人と喋らなくなって、声が出にくくなった人が急増しているんです。

喉が枯れる、大きい声が出ない、声がこもる、声に力がない、相手に話が聞こえづらい、などなど、私のところにも相談が来ています。



 

【原因は、頭蓋骨の重心と骨盤の角度にあった!】


ステイホームで声が出なくなった理由の一つは、

座った時の腰の位置!

よく「お腹から声を出しましょう」と言いますが、私はむしろ「お腹から声が出てしまう姿勢をしましょう」と伝えてます。


声がしっかり出るには、出るための「筋肉」を使う必要がありますが、姿勢を正しくし、首の位置と腰の位置が良くなるだけで、その「筋肉」がちゃんと働き始めるんですよ。


首の位置の話は、よくレッスンでも話していますが、座った時は「腰の位置」もとても重要になってきます。つまり、頭の重さが、背骨を伝わって、正しく腰骨(仙骨)にのっているかが大事!

いくら首の位置をよくしても、腰の位置が悪いと、声は出にくくなり、枯れてしまいます。

本当に数センチだけで、声がガラッと変わることも少なくないですよ!

姿勢は本当に大事!



なので今日のポイントはこちら

1:骨盤は真っ直ぐ立てる

2:頭の重心は、腰骨にのせる

3:上半身の体重は、お尻から椅子に抜けていく

では、順番に参考例を紹介しますね。 (写真は本当に最近太ってしまった残念な尾飛良幸です)

 

【チェックポイントは「骨盤の角度」「頭蓋骨の重心」】


姿勢は「骨盤の角度」×「頭蓋骨の重心」の組み合わせで考えると、良いですね^^



まず「骨盤の角度」ですが、骨盤の動きのこの動画で、ピンクの縦の線が出ている時が、骨盤の『正しい角度』です。立っている時と座っている時の両方をアップしています。



<骨盤が真っ直ぐ正しい状態>…ウエストまわり太ってますねえw

<骨盤の下側が前に傾いている>

<骨盤の下側が後ろに傾いている>


 

次に「頭蓋骨の重心」ですね。この3枚の写真は、骨盤が正しい角度の場合です。

まずこちらが正しい頭蓋骨の位置です。頭の重心が腰骨からお尻に伝わっていますね。


<姿勢1>



次の左は、頭の重心が背骨より前にずれ、足の付け根あたりに落ちています。右の図では、さらに頭の重心が前にずれ、太ももの前あたりに重心が落ちています。ここまで来ると、顎も上がってきていますね。

<姿勢2と3>



顎が上がれば上がるほど、声は枯れてしまいます。また、頭の重心が背骨から離れれば離れるほど、「首」「肩」「腰」に頭の重さがかかり、かなり筋肉が硬直していきます。

ますます声が出なくなりますね。


 

骨盤の角度が正しい状態でも、ここまで首、肩周りに負担がかかるということは、骨盤の角度が悪いとさらに状況は悪化します。つまり声が出なくなる、ということですね。


まずは、「骨盤の下側が前に傾いている状態」で、頭蓋骨の重心がズレるとどうなるでしょうか。

<姿勢4と5>


さらに頭蓋骨の重心が前に出ると。。。。


<姿勢6>


もう、体を維持するだけでも必死です!これで声なんて出ないです。ぜひ一度真似してみてください。




さらに「骨盤の下側が後ろに傾いている状態」ではどうでしょう。


<姿勢7と8>



いわゆる「反り腰」ですね。これは相当腰が辛いです。腰痛一直線という感じ。首回りもかなり緊張状態なので、これも声は出ないですね。

そしてさらに頭蓋骨の重心が前に出ると、、、、


<姿勢9>


真似してみるとわかりますが、もはや「息する」ことすら辛いです。でもこの姿勢、意外と多くの方がやっているのではないでしょうか。顎も相当上がっていますね。


 


以上9タイプの座った時の姿勢をご覧いただきましたが、やはり一番声が出るのは「姿勢1」ですね。他の姿勢は違いの大小はあるものの、やはり非常に声が出しづらいです。息も吸いづらいです。


つまり「声が出しづらいことを、わざわざやっている姿勢」なんですね。


さあ、今日のポイント!




1:骨盤は真っ直ぐ立てる

2:頭の重心は、腰骨にのせる

3:上半身の体重は、お尻から椅子に抜けていく




毎日の生活では、あえて骨盤を前後に回転させ「一番真ん中はどこかな?」と意識してみるといいですね。

また座った時に、重心が「お尻」なのか「足の付け根」なのか「太もも」なのかを確認してあげることも同時にやってみるといいですよ。


 

自分の声が嫌い!自分の声に自信がない!という方、実は非常に多いんです。


でもね、発声練習とかしなくても、この重心の位置と腰の角度を変えるだけで声が良くなって自信が湧いてきますよ。本当に正しい位置になると「あ!変わった!」と思います!



まだまだコロナ禍で先行きが見えませんが、まずは日々の生活の中で自分の体と声に優しいフォームを意識してみてくださいね。



※なにか「使い方」や「練習方法」などで、教えて欲しい事や質問がある場合は、コメント欄にコメントいただくか、お問い合わせフォームからご連絡ください。メールでの回答は無料でお答えしております。



「自分一人じゃ、よくわからないなあ〜」という方は、ぜひレッスンで確認にいらしてくださいね!


尾飛良幸の





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