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地域の【未来ブランド】について考えてみた

先日、お世話になっております本間正人先生による、オンラインセミナー北海道の未来について考えよう!-更に明るく元気な北海道の未来を創るために-に参加させて頂きました。


そこで沢山考えたり思いついたことがありましたので、ブログにまとめてみようと思います。


セミナーの内容は、

『広大な大地と太平洋や日本海、オホーツク海に囲まれたスケールの大きい雄大な自然、海の幸も山の幸も豊富な食の宝庫の北海道ですが、人口減少や、広大な土地における広域分散など、北海道特有の課題による働き手不足、担い手不足が喫緊の課題となっています。


今回のセミナーでは、楽しくアイディアを出し、明るく元気な北海道の未来を創る一歩と言うテーマを考えていきます。』

と言うものでした。


特別ゲストとして「本気で挑戦する人の母校」札幌新陽高校の校長先生を務めた荒井ゆたかさんもいらして、非常に学びの多い素晴らしいセミナーでした!



 

今回課題となっている「人口減少」「広域分散」「働き手不足」「担い手不足」は、今日本中の地方都市でも、同様の課題になっているのではないでしょうか。


セミナー内では、北海道の魅力あふれる動画を皆さんと一緒に拝見し、本当に素晴らしい北海道に、みなさん最後は「みんなで根室行きましょう!」と、声を揃える結果になりました。


北海道以外の方が、こうしてコロナあけに根室や北海道を訪れ「観光客」が増えることは「この街に住んでみたい!」と移住を決める方もいると思うので、PRとしてとても良いですね。

そして地域に住んでる方自身が、「外からの力」によって地元を盛り上げてもらいたい、と言う「他力」的な思考ではなく、自ら積極的に盛り上がる状態になれれば、さらに理想的ではないかと思ったわけです。


ではそれには、どうしたらいいのか?

そのことが頭の中で、グルグルし始めました。

 

稚拙な結論ではありますが、私が思ったことは


【参加者が知人や友人に「今度一緒に行こうよ!」と声をかけたくなる、『想い出に残るイベント』を定期的に開催する】


と言うこと。

今までも散々色々なところで言われてきたことではありますが、やはりシンプルにこれが一番だなと思いました。


『想い出に残るイベント』を定期的に開催する為には、地域の方々が自ら積極的に行動を起こす必要があります。


今回のセミナーでは、子供たちと一緒にコロナ禍でもできるイベントについての紹介がありました。非常にこれも素晴らしい内容で、イベントも大盛況だったことも、頷けるものでした。

そしてこのイベントは、「北海道以外のかた」に向けたものというより「地元で楽しめるもの」として開催されたと私は感じました。これがとても良いと思います。



まずは地元の方が「行ってみよう」と行動を起こし、「想い出」にしっかり残せる演出を施してあげることで「今度はお友達と来よう」「SNSで地元以外の人にお知らせしてみよう」となるのではないでしょうか?


 

ここでまた課題となるのが、どうしたら『想い出に残るイベント』になるのか。


私は音楽の人なので、どうしても音楽を絡めた発想になってしまいますが、実は北海道出身のミュージシャンは沢山います。


札幌のすすき野には「ライブBAR」がたくさんあり、毎晩素晴らしい生演奏を繰り広げています。

そのかたに話を聞くと、かつては東京でメジャーデビューをしたけれど、結局地元北海道が大好きで、戻ってきてしまったと言います。

そして、地元の音楽シーンを盛り上げようと、日々活動してます、とのことでした。


日本と海外の音楽シーンの違いを、私的にはこう考えています。



<日本>

音楽は、大手メジャーレコード会社から一律全国に配布(販売)され、それをリスナーは聞いている。ここに地方の特色はなく「全国的に流行っている」かどうかが基準。

これはこれまで、日本の音楽シーンが「地方で出てきた才能あるアーティスト」を中央で青田刈りしてしまってきた事が、背景にありそうだと、私は思っています。



<海外>

大手メジャーレコード会社からリリースされる音楽と同時に、「その地域」で生まれる音楽があります。そしてその地方同士の音楽はお互いに影響し合っていて、それはまるで、地元の野球チームやサッカーチームを、応援したり大切にしたりする関係性を持っている。


例えば、アメリカの農村地帯は、いまだに強烈にカントリーミュージックが人気があり、逆にシカゴではブラックミュージックが盛んです。 そのシカゴのヒップホップアーティスト「チャンス・ザ・ラッパー」は、音源を販売していない、レーベルと契約しないという従来の音楽ビジネスとは一線を画す活動形態でしたが、地元シカゴでの地道な地域活動により、2017年グラミー賞にて3部門を受賞という、快挙を成し遂げています。 これには地元シカゴ市民の、強力な応援があったからに違いない、と私は思っています。


 

私自身、学生の頃に地元の仲間と「手作り音楽イベント」を何度も開催してきました。

そのころはまだ「ファン」を作るという感覚すらありませんでしたが、今思い返せば、そのイベントを楽しみに毎回来てくれた人がいました。


イベント自体は高校卒業と同時に、自然消滅してしまいましたが、ああいった「自分たちの手で地元で【想い出に残るイベント】を継続して開催する」という継続力が、最終的には上記のチャンス・ザ・ラッパーのような大きなムーブメントになっていきます。



この「継続力」が「ブランド化への鍵」だなと、私は思っています。



私なりに図にしてみました。


イベント主催者の心掛けることは、3つ。


1、「全国へ向けて」ではなく「地元のたった一人」に向けて、どうしたらその人の「想い出」になるかを考え抜く


2、定期継続させる


3、参加者へ「周りのお友達に〇〇(例えば来年は一緒に行こうよ!)とSNSでお知らせしてね」とお願いする


ではないでしょうか。



 

今回セミナーの最後に「みんなで根室行きましょう!」と意気投合しました。


例えば、根室に向かう電車の1車両だけ「マインドフルネス車両」として、ヘッドホンを配布し、ヒーリングBGMを聴きながら、地元のヒーリングの先生などに電車の中で瞑想体験をしたり、自分と向き合うワークをしたりするのはどうでしょう。


流れる根室の壮大な景色と、純粋な空気。

きっと素敵な想い出に残る体験ができるのではないか、と思います。


もちろん、参加者は基本的に地元の方。BGMも地元の音楽家。

そしてそれは定期開催され「マインドフルネスといえばあの街!」というブランドにもなり得るのではないかな、と思ったりしました。


このような取り組みが、全国のミュージシャンが地元ならではのサウンドと共に、根強く展開され、またそれを横の繋がりで、地元の野球チームやサッカーチームを、応援したり大切にしたりするのと同じように、お互いの活動を連動させていくことができたら、本当に楽しそうだな、と思っています。



長文お読み頂き、ありがとうございます。


<お知らせ>

10月10日尾飛良幸ライブしますので、ぜひ遊びにいらしてくださいね。
















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