音楽制作は、原材料費がかかりません。
必要なのは、一定の技術や技能習得した人の「手間暇」です。
一般の方に、音楽制作でどのような工程があるのかは、普通しらされません。
これはこれまでの音楽業界が、その部分を「見せない」ようにしていたからです。
なので「何か凄いことが行われてる」という程度しか、認識されてないのではないでしょうか。
実際音楽制作でどのような工程があるのかを、少し紹介したいと思います。
これはあくまでも尾飛良幸基準なので、ご了承ください。
1:制作打ち合わせ
まず曲を作るにあたり、どのような方向性にするかを打ち合わせします。
今はオンラインで済みますが、最初は2~3時間くらいから始まります。
2:歌詞の制作
その内容をもとに、歌詞もどのような内容にするかを相談します。
アーティストご本人が「作詞、作曲」ができるために、色々な準備をしますが、歌詞についてはたくさんのキーワードを書き出してもらいます。
おおよそ3週間ぐらいかけて、キーワードのすり合わせをする場合もあります。
3:曲作り
作曲家が1曲を仕上げるには、人によって大きな違いがあります。
時には30分で思いついた曲が、世界的な名曲になる場合もあります。逆に3ヶ月以上考え抜いて作られた曲も、当然あります。
こればかりは、かかる時間ではなく「降りてくるか」「ひらめくかどうか」による部分が多いと思います。
曲作りでは、一般の方の考えた「メロディー」を音楽家がその音を拾って曲にする場合もあります。尾飛良幸はそれを「ハナ☆メロ」と呼んでいます。
場合にもよりますが、平均3時間くらいかかります。
出来上がった音源は「ラフ音源」と言われ、歌のメロディーも「ラララ」で作られています。
印象としては「なんとなく出来た」という状態です。
そこから、それが歌える状態にするために、声の高さに合わせてキー(調性)を合わせる、構成を考えることになります。
諸々含めて、それら作業には1日かけて行います。
併せて、アーティストさんが歌の練習ができるように、ラフのカラオケ音源まで作るようにしています。
楽曲がより良くなるように、時間をかけて全体を仕上げていきますが、尾飛良幸の場合これまでレッスンでおそらく1万曲近い楽曲を添削してきたので、楽曲をよくする為の自分なりのロジックがあり、比較的早く作業を進められているようです。
4:カラオケ制作
カラオケ制作は、3日の制作期間があれば、より納得いく内容で制作ができると考えています。
ただし人によっても、楽曲の内容によっても違いがありますので、一概には言えないところがあります。
5:歌のレコーディング
録音はこれまでの経験で、だいたい2時間くらい時間がかかります。
コーラスなどが必要な場合は、そこからさらに時間をかけて録音していきます。
歌が苦手な人や声が枯れやすい人など、色々なケースがあるので、その方の状況に併せながら、丁寧に録音作業を進めています。
6:ボーカル音源の編集
歌の録音が終わったら、その歌の「音程」と「リズム」を音楽ソフトを使って修正します。
この作業は「歌のお化粧のような作業」と、考えていただけると良いと思います。
作業時間は、3時間ぐらいですが、コーラスなどがある場合は、さらにその分の時間をかけて作業します。
7:ミックスダウン~音源完成
修正が終わった歌と、カラオケを併せて、最終的な音の調整をする作業です。
エコーの掛け方や、音量のバランス。さらには「声をクリアに聞こえるようにする」「ドラムに迫力をつける」など、さまざまな聴覚効果もこの作業で行います。
作業はとても丁寧に進めますので、集中して3日はかかると考えています。
完成した音源は、音楽ソフトから書き出して、アーティストにデータでお渡しします。
ここまでが「音の制作」です。
4のカラオケ制作から、7の音源完成まで、最速で10日前後になりますが、それは他の作業が入ってない場合です。
通常は、何曲かが同時進行で進みますので、実際は1ヶ月半から3ヶ月の余裕をみて頂いております。
8:歌を人に伝える作業
音ができたところで、それを伝えるために「動画を作る作業」「音楽の配信手続き」をします。
せっかくできた歌も、この作業がないと、ただ自分の手元に持っているだけで、世の中には「存在していないのと同じ状態」になってしまいます。
これらの工程を進めることで、1曲がみなさんに聞いて頂けることになります。
通常は、半年くらいかけて作業を進められれば、制作の現場としてはとても負担がなく安心ですね。
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