※このブログで紹介しているメソッドは基本的に尾飛良幸オリジナルです。 皆さん漫画読みますか?
漫画に出てくる登場人物たちは、本当に様々な表情をし、そして日常離れした大きな表現で言葉を話しています。
歌の練習は3つの要素を練習する必要があります。
1つ目は「技術力」
これは、いわゆる「ボイトレ」と言って、一般的にイメージされる発声練習や、呼吸法などの練習ですね。
2つ目は「心の統制力」
これは、例えば本番でも動揺することなく、いつも通り歌が歌える心を養う練習です。
そして3つ目が「表現力」
つまり『人を感動させる力』です。
歌ではどれも大事ですが、最終的に一番意識すべきは「表現力」ではないでしょうか。
なぜなら、どんなに「技術」があっても、どんなに「心がおだやか」であっても、聞いてて感動しなくては、歌詞の世界観が届いたとは言えないですよね。
表現力について、ボイトレの世界では具体的な練習は確立されていない印象があります。
「人生経験を積もう」とか「たくさんの人と会ってみよう」とか。
もちろんそれは非常に重要なことは確かです。
でも、どんなに人生経験を積んでも、歌い手の「想い」が「声」に現れてくれなければ、表現力が豊かとは言えな、と私は感じています。
そこで、登場するのが『マンガレッスン』です!

この練習方法は、表現力のカケラもなかった私が、生徒さんに表現力を教えなくてはいけない状況の中、試行錯誤の上に思いついた練習でした。
皮肉なことに、私もこの練習を生徒さんと一緒にやったことで、随分表現力の練習になり、表現力が向上したという実感があります。
さて、実際のやり方は簡単です。
・自分の好きな漫画を用意してください。
・自分の顔が見える位置に鏡を用意してください。
・適当にパッと漫画のページを開きます。
・出てきたキャラクターと全く同じ顔の表情を、鏡をみながら作ります。
・その顔のままキャラクターの言ってるセルフを読みます
・次のコマに進み、同じように進んでいきます。
ね、簡単でしょ。
でもね、これ結構やってみると大変。
もし、キャラクターが「汗」を書いてたら、その「汗」もかいているイメージが出るようにするんです。

試しにこの人↑↑↑の顔をして「こんにちは。今日は清々しい日ですね」って、言ってみてください。
口の開け方、眉毛の形など、そっくりにしてね!
続いてこちら↓↓↓の方

セリフは「この傘、うまく開かないですね」
ほっぺたが、ちょっと赤ら顔な感じでしょうか。
最後にこちら↓↓↓の方

セリフは「誕生日おめでとう。これからも幸せにね」
この人は鼻がないですね。それも自分なりにイメージして、顔まねしてみてくださいね。
さてさて、お付き合いいただき、ありがとうございます。
今、こうして顔真似してセリフを話してもらいましたが、どんな声が出ましたか?
もしも「普段の話し声とは、ちょっと違う声や話し方になった」と言う方。
大正解!
これはかなり大袈裟にやらないと、変化が出にくいです。
できれば、自分で声を録音してみるといいですよ。
こうして、セリフごとに表情を変えてしゃべると、すごく表情豊かな表現が身に付きます。
この練習は、ぜひおうちで継続してやるようにしてみてくださいね。
YouTubeで【ボイトレ歌唱】動画『虹』を公開してます。
8月8日のライブもぜひ来てくださいね!
尾飛良幸の
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