【ボーカルレッスンの25年を振り返る】私の信念~その3「人は変えず自分が変わる決意を持つ」

【ボーカルレッスンの25年を振り返る】

・私の信念~その3「人は変えず自分が変わる決意を持つ」~

尾飛良幸のボーカルレッスンは、5月末を持って終了します。

その25年の中で、私が心に決めた9つの「信念」を、クイズ形式で振り返ってみたいと思います^^

さて、早速クイズです。

私が「自分の音楽技術と知識に酔いしれてレッスンをしてた事」に気付かせてくれた生徒さんは、どんな人だったでしょう。

1:レッスン時間のほとんどが「質問攻め」で、ほとんど歌を歌わないで終わってしまう生徒さん

2:全く音楽初心者かつ、私と話がほとんど噛み合わない生徒さん

3:レッスン中の会話が、言葉を発せず、全て携帯に書いた文章をこちらに見せてくる、という生徒さん

さて、正解はどれだと思いますか?

正解は。

「2:全く音楽初心者かつ、私と話がほとんど噛み合わない生徒さん!!」

その生徒さんは、私が何か質問すると、全く違う答えが返ってきます。

例えるな

私「今日はいい天気だねえ」

生「車の色は赤が好きです」

くらい、話が飛びます。

でも、凄いセンスが良いんです^_^

色も音も。

でも、あまりに会話がぶっ飛んでるので、人からとても誤解されやすい。

レッスンはこんな流れで進んでいました。

・生徒さんが鼻歌でオリジナル曲の歌メロを作ってくる

・そのメロディを添削し先生がコードをつける

・カラオケを制作(アレンジャーに発注)

・歌の練習

・歌の録音をしてDemo音源を作る

最終的に8曲くらい作ったんだっけなあ。

でもレッスンは毎回戦いでした。

生徒さんがもってきたメロディを聞いて

「これは絶対にこのコードにした方が、カッコいい」

と私が思って、伴奏すると生徒さんが納得してくれない。

しかもずっと

「んーー、んーーーー」

と繰り返すばかり。

私が

「最近はこのコード進行がかっこ良くて流行っているんだよ」

とか

「メロディがシンプルだから、こういうコードにしないと、ダメだよ」

と、理論的にも音楽的にも、どんなに説明しても、全然話が噛み合いません。

最初はそれでも、私のごり押しで、レッスンを進めることができました。

当時私は、音楽理論もだいぶ覚え、曲添削もだいぶ慣れてきて、その自分なりの理屈をレッスンの中で使いたくてしょうがなかったんですね。

そんなある日

「先生、レッスン辞めます」

と生徒さんが突然言い出しました。

理由は

「先生が、全然話を聞いてくれないから」

ショックでしたね。

生徒さんに良かれと思って、一生懸命レッスンしていたつもりでしたから。

その時始めて、その生徒さんが泣きながらその胸のうちを話してくれました。

「先生は私の考えを全く理解しようとしてくれない」

いやー。さすがに辛かった。

生徒さんから、溜まりに溜まっていたクレームとダメ出しが永遠と続きます。

最初は「そんなことない!たくさん話ししてたじゃないか」と、私も言い返したりしましたよ。

でもどんどん話は、悪い方向へ進んでいきました。

この生徒さんに対し「もっと良くなるように」と思えば思うほど、言えば言うほど悪い状況になっていく。

その矛盾が、当時の私には理解できませんでした。

でも、目の前で生徒さんは泣いているんです。

ずっと、泣いてるんです。

そこで思いました。

「この子が泣いているのは、誰のせいだ?」

って。

そう。

他でもない「先生」のせいです。

そこで、私は自分の至らなかったことに、ようやく気付いたんです。

「生徒さんのため」

「これで絶対良くなる」

という言葉を盾に、自分のエゴを押し付けてたんだって。

いや~、相当ショックでしたよ。

当時の私は、まだ素直に生徒さんに謝ったりできる人間ではありませんでした。

ですから確か

「それなら、次回のレッスンからは、あなたの本当にやりたいことを、一緒に形にしていこう」

という感じで、話をしたと思います。

生徒さんもその言葉を聞いて、安心したのか、もうしばらくレッスンを続けることにしてくれました。

その後からのレッスンは、とにかく今までのやり方をやめ、

ひたすら

「これでいい?」

「こんな感じのコード進行で、あなたの頭の中にある音とあってるかな?」

と、一つ一つ本人に確認しながらレッスンを進めました。

「これは、指導していることになるのか?ただの、伴奏を作る人になっているんじゃないか?」

と、毎時間かなり苦しく葛藤したことを覚えています。

そんなあるとき、驚く出来事が起こりました。

その生徒さんの作った曲と、その子のアーティスト性が、音楽事務所の人から、良い評価をもらったんです。

そしてそのプロデューサーから

「生徒さんが以前とガラッと変わりましたね。先生いい指導をしていますね」

と、私も褒めてもらうことになったんです。

「ん????全然レッスンしてないけど、生徒さんが変わった????」

と、はじめは全く理解できませんでした。

でも、結果は結果。評価が高くなったことは事実です。

そこで、もう一度気付いたんですね。

生徒さんは、力づくで動かそうとしても、変わらないんだ。

自分のやり方に従わせる方向に人を変えるんじゃなく、自分が相手に寄り添える場所に、自分の立ち位置を変える「決意」を持つことが大事なんだ。

私の信念その3

『人は変えず、自分が変わる決意を持つ』

は、こうして生まれてくる事になりました。

「あなたは、こうしないとダメなんです!なんでちゃんとやらないんだ!」

というレッスンは、先生のエゴです。

そして今では、

「まずあなたのやりたいことを、形にすることから始めよう!私はその手助けをしますよ」

という姿勢でレッスンをしています。

少し話がそれるかもしれませんが、もし今あなたが何かに行き詰まっているならば、

あなたの中の「自分」という先生と、よく話し合ってみてください

「自分」という先生は、私にとても厳しいことが多いんです。

でももしその「自分」という先生が、私に対して「まずはやりたいことを形にすることから、一緒にやってみよう!」って

言ってくれたら、心が軽くなります。

ご興味ある方は、ぜひ普段の生活で試してみてくださいね^^

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尾飛良幸のボーカルレッスンは、上記のように5月末を持って終了します。

ご興味ある方は、ぜひこの機会に下記ボーカル体験レッスンにいらしてくださいね^^

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