
「いい曲」と「いい曲風」は、何が違うんですか? そんな質問がありました。
似て非なるものですね。 皆さんはどう思いますか?
そもそも「いい曲」と「いい曲風」なんていう住み分けがあるんでしょうか。
早速wikiで調べてみたので、要約すると、、、 ・人の心を揺さぶるような曲 ・一度は聴いておきたい作品 ・教科書に載っている作品 ・何を持って名曲とするかは、時代、目的、選定者などによってかなり変わってくる となってました。
ではなぜ人は 「心を揺さぶる」 「一度は聴いておきたい」 と感じるのでしょうか。
以前、私がシンガーソングライターの生徒さんの楽曲を添削してた時に、こんな質問がありました。
『先生は、私の曲を「シングル」にするために添削してるんですか?「アルバム曲」ではダメなんですか?』 これには、衝撃を受けました。
つまり『何を基準に「良い曲」と言っているんですか?』と問われたわけです。 それから私の『良い曲とは、、、』という永遠と思われる謎解きが始まった訳です。
皆さんは「この曲は好き!」とか「これは本当にいい曲」と思う曲がありますか? もしあるなら、どうしてその曲が好きなんですか? なぜ「いい曲」と思うんでしょうか。
歌は、いくつかの要素が合わさってできています。 ですので、それらを分解して考えると、ヒントがありそうですね。
ではここで「歌」での要素を整理していましょう。 ・歌詞 ・メロディー(作曲) ・ハーモニー(コード進行) ・アレンジ(編曲) ・演奏 ・ミックスダウン ・マスタリング ざっとこれらの作業工程を踏んで、曲は出来上がってきます。
あなたが好きな歌は、上記のどれかの部分が琴線に触れて『この曲いい!!!』と思っていると思われます。 私は長年、生徒さんと一緒にそれぞれの要素について、どうしたら「良い!」と言われるのかを、研究/検証してきました。 ですので、それぞれの要素で「こうしたら良くなる」というのはあります。 でも、それら要素を全て完璧に良くしても、全体として「いい曲」になるかというと、やっぱりそうじゃないですよ。
結局は「バランス」ということに行き着いたんですね。
そして色々調べていると、面白いことに気づいたんです。 時代の流れの中で、「いい曲風」が「いい曲」の前には来ない、ということ。
どう言うことかと言うと 『わ〜!この曲いい曲!!!』ってみんなが思った曲が出ると、そのあとにその曲に似たような『いい曲風』の曲がジャンジャン出てくるんです。
しかも、レコードやCDが売れるのは、最初に出てくる『いい曲』ではなく、後から出てくる『いい曲風』の方なんですねえ。 そういう意味では『いい曲風』の方が万人うけしやすいかもしれません。
ちなみに、今ヒットしている楽曲(ジャンル)が、どのように私たちの前に現れているかと言うのを、長い音楽の歴史のサイクルでみてみると、こんな流れになってます。
・アメリカ黒人さんが、新しいビートを産み出す ↓ ・イギリス白人さんがそのサウンドを使って、ポップな楽曲を作りスマッシュヒットを飛ばす ↓ ・そのヒット曲を元に、アメリカ白人さんが世界的なヒット曲を連発する ↓ ・その世界的ヒットを元にした曲を、日本のアイドルなどが歌い邦楽でヒットする
という感じ。 このサイクルが、だいたい30年サイクルで繰り返されています。 昔から「日本の歌は、世界から30年遅れている」と言われるのは、ここに原因があるのかも知れませんね。
そう考えると、今日本で流行っているサウンドは、1990年初頭ごろにアメリカの黒人さんが生み出したビートなのかも。 ちょうどマイケルジャクソンやMCハマーが大ヒットしていた頃ですね〜。 今はインターネットが発達しているので、もっとずっとそのサイクルは縮まっていると思います^^
話がそれましたが、じゃあ実際バランスがよくできた「いい曲」とは一体どんな曲でしょう。 私は、よくこう話しています。
「いい曲とは、歌い継がれる曲のこと」
どんなに素敵な曲でも、それを継承する者が現れなければ、その歌は忘れ去られてしまいます。 あのかのスーパー作曲家「大バッハ」でさえ、死後100年間は「バッハって誰?」って言われるほど、その存在を忘れ去られてたと言います。 100年経って、「バッハ大先生の曲をもう一度再演しましょう!」ということになって、バッハは「忘れ去られたバッハ」から「音楽の父、大バッハ」になったんですね。
ビートルズも、世界中にびっくりするほどたくさんの「コピーバンド」が存在します。 人気のある曲は、楽譜もたくさん印刷されますね。 ベートーベンは、当時最新技術だった「印刷」を使って、自分の曲を「印刷」して、多くの人に「コピー」してもらえるようにプロモーションしたことが有名です。
それだけ「歌い継がれる」というのは、音楽の世界では非常に重要なことなんです。
もしあなたが大好きな歌があるなら、ぜひ「歌い継がれる」ためにその歌をカラオケで歌ったり、「歌ってみた」でyoutubeにアップしてみてはいかがでしょうか? 100年後、500年後、1000年後に、自分の好きな歌が、歌い継がれていたら、 なんだかとても素敵だなあ〜と、尾飛は思ったりします^^
私の作った歌も、歌い継がれてくれるのでしょうか? そうなったらいいな^^
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